まいろぐ

取り柄のない私ですが、何か「自発的に」取り組みたいと思い、ブログを書いてみます。

【読書感想】人間関係構築に役立ちそうな本

☆初めに

私は日頃なるべく本を読むように心がけています。ズボラかつ読書習慣が完全でない私は、一度活字から離れてしまうと、また読もうと思っても読むこと自体が辛いと感じてしまうと思うからです...読むのも習慣と言い聞かせ、時にはやめたくなるのを辛抱しつつ本を読んでいます。笑

せっかく本を読むので、これは何か役に立ちそう!と思ったことは発信できたらと思います。

 

今回は読んだ本の中で、これは人間関係を構築するうえで役立つかも!と思った考え方をご紹介します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

☆本の基本データ

大竹文雄著  競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには

中央公論新社 2017年8月25日発行

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

☆この本を読むきっかけ

この本は新聞の書評か、著名な経営者の方がオススメの本を紹介するコーナーで知りました。社長がオススメするぐらいだし、何か仕事のヒントがあるかも と思ったのです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

☆本の内容

自己啓発系の本ではありません。競争社会をどう生き抜けばいいのか、経済学的視点から社会の問題点と解決策を書いている本です。

経済学を全く知らない私は、この社会問題を経済学的視点からみると、こういうことが言えるのね~ と思って面白かったです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

☆人間関係構築に活かせそうだと思ったこと

第三章 感情と経済 から、これは人間関係に活かせるかなと思ったことです。

①「幸福だと生産性が高まる」

経済学の研究によれば、幸福度が高くなると産性が高まるうえに、忍耐強くなるそうだ。

ー詳しい実験データは本を参照いただくとして、ざっくりいうと、コメディビデオをみて幸福度を上げた人と(お菓子とか果物食べても幸福度あがるそうです)、ビデオを見なかった人が計算問題を解くと、前者のほうが12%も正答率が高くなるということです。また、幸福度を高めたグループは金銭的報酬の受け取りをより低い利子率で将来に伸ばすことができるのを実験により明らかにされています。つまり、幸福になると忍耐強くなって、将来のために投資や貯蓄が可能になる、ということです。

②「経済学で怒り・恐怖の感情と付き合う」

怒ってしまうと、私たちは、不確実なことでもより確実に生じるように感じ、周囲のことを自分で統制できるように感じるという。未知の危険や恐ろしい危険をあまり感じなくなり、その結果、リスクのあるものでも受け入れるようになるのだ。また、問題の責任が他人にあるように感じる傾向があるともいう。

ー「怒り」の感情って恐ろしい。これは自分自身が怒りの感情を覚えたとき、人に責任を押し付けたり、めちゃくちゃなことを言わないよう留意しておかないといけないなと思いました。

また、怒っている人は意思決定ににおいて、利得を重視する傾向があるので、怒っている人を説得するには、その選択のベネフィットを強調する方が有効だという。逆に恐怖を感じやすい人は、損失回避の傾向が強いので、損失局面を強調すれば損失を取らない方向に説得しやすいとうことになる。こうしたことを知っておくと、怒った上司や顧客に対してより望ましい意思決定を誘導し、恐怖を感じている人へのアドバイスに生かせるだろう。

ー確かにそうなのですが、これを実生活で生かすのは難しいような…でも怒ってる上司や恐怖を感じている後輩、友人ががいたら、自分は落ち着いてこの視点からアドバイスしてみたいですね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

☆まとめ

自分で自分の幸福度をあげて機嫌よくして周囲に不快感を与えない=周囲を怒らせないで自分に協力してもらう体制をつくる  これは円滑な人間関係を築くうえで必須の考え方なのかなと思いました。自分の機嫌は自分で取れ という言葉を聞きますが、それと同じですね。みんなが幸福度に比例して生産性を上げることができれば、こんなに幸せなことはありません。日頃の自分の態度が周囲に不快感を与えていないか、戒めをこめてこの本を紹介しました。

この他に経済学的視点から社会を見た、興味深いことがたくさん書かれていましたので、ぜひお手にとってみてください!